お茶とひとつに言っても、様々な種類のお茶がありますね。
日本や世界には、まだまだ知られていないお茶もあり、これからの注目が期待されます。
近年、日本では『健康ブーム』に入り、健康食や健康器具、健康的な生活や体操、健康茶など、様々な健康にまつわるものが流行しています。
その中で、健康茶は手軽に飲むことができ、スポーツや仕事の時にも摂取することができるため人気です。
健康や病気によいとされるお茶、美容やダイエット効果のあるお茶など、成分によって効果は違います。
皆さんは、とうもろこし茶をご存知ですか?
別名『コーン茶』とも言われていますね。
筆者は、小学生の頃に友だちの家でいただき、そのおいしさに感動したのを覚えています。
大人だけでなく、子どもも飲むことができるとうもろこし茶について詳しくご紹介してきますね。
「とうもろこし茶って何?とうもろこしの味がするの?」
「とうもろこし茶にも身体によい効果や効能があるの?」
「おすすめの飲み方や作り方があれば知りたい!」
など、とうもろこし茶をあまりご存知ない方は疑問が多くあるでしょう。
今回はとうもろこし茶について、成分や効能、おすすめの飲み方や作り方、市販品のおいしいとうもろこし茶などについてみていきましょう。
いつもと違ったお茶を飲んでみたい人、家族で健康に気を付けている人、とうもろこしが好きなお子様がいる家庭、とうもろこし茶を飲んだことが無い人などの参考になれば幸いです。
とうもろこし茶とは
まずは、とうもろこし茶についてどのように作られているのかなど知ってみましょう!
とうもろこし茶は韓国が発祥
とうもろこし茶は、美容大国でもある韓国で、日常的に飲まれているお茶のひとつです。
日本では、スーパーに行くと1,2種類ほどのとうもろこし茶しか販売されていませんが、韓国のスーパーにはたくさんの種類のとうもろこし茶が販売されています。
ちなみに韓国では、とうもろこしを「オクスス」と呼ぶので、オクススチャと言われています。
ちょっと舌を噛みそうになる名前ですが、とうもろこし茶と検索するよりもオクススで検索すると、数多くのとうもろこし茶がヒットしますよ!
とうもろこし茶とひげ茶の違い
とうもろこし茶は、実の部分を乾燥させて作られています。
そしてもうひとつ「ひげ茶」というお茶があるのですが、これはとうもろこしの白いひげを乾燥させて作られています。
とうもろこしを包んでいる緑の葉をとっていくと、出てくる白いひげのようなものです。
とうもろこし茶と比べて、風味が薄く飲みやすいことから、ひげ茶が好きという方もいます。
しかし、とうもろこしの実から作られた効能とひげ茶の効能には違いがあるので、今回は、とうもろこしの実からできたとうもろこし茶にスポットをあててお話していきますね。
とうもろこし茶の製造方法とは?
知っているようで知られていないとうもろこし茶の製造方法ですが、詳しくみていきます。
まず収穫したとうもろこしの皮をむいて、そのままからから乾燥するまで、陰干しします。
期間は約1ヶ月前後なので、乾燥には少し時間がかかります。
その後、実をむしり取って、焙煎していきます。
焙煎を自宅でする際にはフライパンなどで作るのですが、ポンポンとポップコーンのような音がして、楽しい気持ちになりますよ。
焙煎が完了したら、焦げなどは雑味のもととなるので取り除きます。
最後に、粉砕して茶葉のような細かな粒にして完成です。
―参照 有機栽培コーン茶|がばい農園公式ホームページよりー
とうもろこし茶に含まれている成分
健康茶や美容茶でもあるとうもろこし茶ですが、どのような成分が含まれているのでしょうか。
・鉄分
・リン
・ビタミンB1
・ナイアシン
・食物繊維(水溶性)
・カリウム
・ビタミンE
・リノール酸
・ビタミンA(βカロテン)
主に上記の成分が多く含まれています。
それぞれの効果や効能は後ほど詳しくご説明します。
とうもろこし茶の味~おいしい?まずい?
とうもろこし茶を飲んだことがない人は、どのような味がするのか気になってきますよね。
コーンポタージュのような味がするのか、水色は麦茶にそっくりなので麦茶のような味なのか、実際にコーン茶を飲んだことがある人の意見や感想をご紹介します。
・ポップコーンのような香ばしい味がする!
・しっかりととうもろこしの穀物味がするので、美味しい!
・種類によっては若干苦みを感じるものもあるけど、ほうじ茶に近いかも。
・なんだか懐かしい味がする!
・独特な風味がちょっと苦手…。
香ばしいとうもろこしの風味がして、若干の苦みや甘味があり、穀物系の味だという感想が多かったです。
しかし、実際に飲んでみなければ、その味や好きかどうかという好みは分からないので、気になる方は飲んでみてくださいね。
箱にはいったパックのコーン茶だと、大量に作らなければもったいないので、試しに飲んでみるという場合には、ペットボトルタイプのコーン茶がおすすめです!
とうもろこし茶の11つの効果と効能~ダイエットや便秘改善効果はどう?
香ばしい風味で子どもも飲みやすいとうもろこし茶には、どのような効果や効能があるのでしょうか?
知らずに飲んでいる人にとっては、嬉しい情報がもりだくさんです。
冷え性に効く
とうもろこし茶には、ビタミンEが豊富に含まれています。
ビタミンEの働きのひとつに、血管を拡張させ血流を良くする働きがあります。
そのため、血行が促進され身体全体を温めてくれる効果があるのです。
アイスで飲んでも美味しいのですが、冷え性対策の場合にはホットで飲むとよいでしょう。
さらに、ビタミンEは過酸化脂質の生成を抑制する働きもあるので、血管を健康に保つことができます。
他にも、血中のLDLコレステロールの参加抑制や赤血球の破壊抑制などの作用もあります。
ビタミンE以外にも、とうもろこし茶にはナイアシンという成分が含まれており、同じように血液循環をよくする働きをもっています。
ダブルのパワーで血流がよくなるので、冷え性に効果的です。
―参照 ビタミンEの働きと1日の摂取量|健康長寿ネット|公益財団法人長寿科学振興財団よりー
老化防止になる
冷え性に効くと言われるビタミンEですが、細胞の酸化を防ぐ抗酸化作用が非常に強い成分です。
抗酸化作用とは、肌のシミや髪の毛つややかさなど酸化で起こる作用をストップする働きです。
酸化は体の細胞が『錆びる』ことを現しています。
ビタミンEを摂取することでシミやしわの予防に繋がり、アンチエイジング効果が期待できます。
さらに、とうもろこし茶にはビタミンAであるβカロテンも含まれており、こちらも抗酸化作用が強い成分で、同じような作用をもっています。
さらに、年齢を重ねていくと増えてくる隠れシミにもこうかがあることが報告されています。
美容のためにも嬉しい効能があるとうもろこし茶なのです。
夜間の視力の維持に効果がある
にんじんなどの緑黄色野菜に含まれているオレンジ色の色素成分であるβカロテン。
人の体でビタミンAの作用をする働きや、抗酸化作用や免疫を増強する働きがあります。
視力がよくなるわけではないのですが、夜間の視力の維持ができることがわかっています。
夜盲症や鳥目(とりめ)と呼ばれている夜になると目が見えなくなる症状があるのですが、これはビタミンAが不足しているために起こります。
それを防ぐためにもビタミンAの作用をするβカロテンを摂取することで改善されることが分かりました。
夜盲症には先天性と後天性があり、後天性の場合のビタミンA欠乏性夜盲のケースに該当します。
サプリなども販売されているので、医者に相談の上、参考にしてみてください。
皮膚や粘膜の健康維持
ビタミンAは粘膜をまもる力、骨や皮膚の健康をたもつ、免疫作用などの働きがあります。
そのため、不足すると、胃腸が弱くなる、視力が低下、アレルギーになりやすくなるなどの症状が起こります。
他にもニキビや肌荒れが起きたり、皮膚に潤いがたりなくなったりと、様々な悪影響がでます。
この症状に心当たりがあるときには、もしかしらたビタミンAが不足しているのかもしれません。
人参やほうれん草、牛乳、卵黄などからも摂取できますが足りない時には、とうもろこし茶など普段から簡単に摂取できる方法も取り入れてみてください。
―参照 ビタミンA/βカロテン|健康と病気|大塚製薬公式サイトよりー
貧血の予防になる
とうもろこしには鉄分が含まれており、とうもろこし茶により体内に取り入れることができます。
妊娠期や生理の前後など、特に女性は貧血になりやすい体質です。
鉄分不足の際には、補うためにサプリでもよいのですが、おいしいとうもろこし茶で補ってみませんか?
便秘予防や改善に繋がる
とうもろこし茶には、水溶性の食物繊維も多く含まれています。
水溶性なので、とうもろこしを食べずともお茶で摂取できるのですが、意外に知られていない事実です。
近年便秘症の人も増え、女性だけでなく男性にも多く目立つようになってきています。
急性便秘と言って一時的に起こるものもありますが、慢性便秘と言って病的なものもあります。
水溶性の食物繊維をとることで、便の中に溶け込み便をやわらかくするので、腸内をスルスルと通過するのを助けてくれます。
不溶性の食物繊維、例えば豆類や根菜、キノコ類などは、腸の蠕動運動を活発化するので、便を外に押し出す働きをしてくれるのです。
とうもろこしの場合には、水溶性なので前者にあたります。
便秘の予防や、現在便秘中の人の改善にも繋がるので、日頃から飲んでみてくださいね。
利尿作用がある
とうもろこしは茶葉からできたものではないので、利尿作用はなさそうですが、実際に効果としてあります。
とうもろこしに含まれているカリウムにより利尿作用が促進されるのです。
トイレが近くなるので、あまり飲まないようにしているという人もいますが、実は利尿作用はむくみ対策になります。
実はそんなに太っていなくても、むくみがひどいため太って見えるむくみ太りも気になる人が多いようです。
血管を拡張する働きがあり腎血流が増加、そのためナトリウムの再吸収を抑える働きがあります。
さらに、尿の生成量が増え、排尿の回数や数が増えるのです。
尿の量が増えることで身体にたまっている老廃物を外に出すことができます。
そのため、むくみが解消され健康によくすっきりとした体形を保つこと可能です。
ただし、飲みすぎると利尿作用が働きすぎて、脱水症のリスクが高まることも考えられています。
眠気覚ましと同じく、飲みすぎて夜中トイレに何度も行く場合もあるでしょう。
また頻尿気味の人は、さらにトイレが近くなる可能性もあるので、
飲みすぎには注意して適度に楽しんでくださいね。
高血圧の予防になる
とうもろこし茶には、カリウムやリノール酸が含まれており、血圧上昇を抑制する作用があります。
リノール酸は、人の体内では作ることができない必須脂肪酸です。
リノール酸が欠乏してしまうと、髪がパサついてしまい抜け毛が増える、創傷の治癒が遅くなるなどの症状が現れます。
リノール酸は、血液中のLDLコレステロール(中性脂肪)を下げる作用があります。
そのため、血液がサラサラになり、高血圧の予防はもちろんですが、他にも動脈硬化や心疾患、脳卒中などの予防にも効果があること認められているのです。
健康のために必須ともいえる栄養素が含まれているとうもろこし茶は優秀ですね。
―参照 健康を気にする人の油の選び方|オムロン公式サイトよりー
ダイエット効果が期待できる
とうもろこし茶には、食物繊維が含まれていることから便秘になりにくい身体を作ることができ、さらに、利尿作用によりむくみにくい体質へと促してくれます。
また、リノール酸は体内の悪玉コレステロールを減らす働きをもっています。
ただし、過剰摂取しすぎると善玉コレステロールまでも減らしてしまうので、摂りすぎないことが大切です。
腸内環境が整い、体内に老廃物や脂肪などをため込みにくく、ダイエットしやすい体を作ることが可能です。
もちろん、とうもろこし茶を飲むだけでなく、適度な運動や正しい生活習慣をする必要があります。
アルコールの代謝を助ける
アルコールは体内に入ると、長時間かけて分解されて体外へ出ていきます。
代謝が悪いと、時間が長くかかる場合もあり、アルコールに弱かったりなかなか酔いからさめなかったりと、お酒好きな人にとってはありがたくありません。
とうもろこし茶にはナイアシンという成分が含まれています。
ナイアシンはアルコールの代謝を助けるので、二日酔いの防止、酔い覚めが悪い人などは、お酒を飲んだ後に1杯とうもろこし茶を飲んでみてくださいね。
睡眠不足解消
ナイアシンが不足すると、イライラしたり疲労感がたまりやすく、さらに不眠症になることがあります。
他にも、口内炎や抑うつ気分、皮膚炎、下痢や便秘といった症状も現れます。
眠る時間は確保しているのに、ぐっすり眠れない人には、ナイアシンが不足している可能性も高いです。
眠る前に、とうもろこし茶を一杯飲んで、眠りについてみてくださいね。
とうもろこし茶のカフェインはどれくらい?妊娠中の妊婦は飲んでも大丈夫?
貧血やダイエット効果、むくみ対策など、これらの効果は妊娠中の人にとっては嬉しいものばかり。
しかし、妊娠中に気になるのは、含まれているカフェイン量ですよね。
妊娠中、特に妊娠初期のカフェインの過剰摂取は、流産のリスクが高まるため、厚生労働省などでも注意喚起されています。
1日当たりの推奨量としては、約100㎎以内であれば大丈夫とされています。
とうもろこし茶にはカフェインは入っていません!
ノンカフェインなので、妊婦さんや小さなお子様、カフェインが苦手な人も気にせず飲むことができます。
妊婦さんに良いとされるお茶はたくさんありますが、とうもろこし茶もおすすめです!
カフェインが入っていないので、不眠解消の際に眠る前に飲むナイトティーとしてもいかがでしょう。
とうもろこし茶のいれ方、作り方とおすすめの飲み方
市販のとうもろこし茶は、ほとんどがティーバッグ状態で販売されています。
そのため、麦茶のように作るのはとても簡単です。
とうもろこし茶の作り方(ティーバッグ編)
1.やかんや鍋に水を入れて沸騰するまで熱します。(水の分量はメーカーにより異なるので、表示に従って入れてください。)
2.沸騰した湯の中にティーバッグをいれて、さらに弱火で10分煮だす。
3.ポットなどに入れて完成です。
水出しできるとうもろこし茶もあるので、各商品の作り方を参照に作ってみてください。
またコーン茶は、蒸らすよりも煮出した方が美味しいと言われています。
とうもろこし茶の作り方(とうもろこしから自宅で作る編)
1.とうもろこし1本の実を芯からとり、100℃のオーブンで2時間半ほど加熱します
表面に焦げ目がつき、香ばしい香りがしてきたらOKです。
2.鍋に水を入れて沸騰させ、焼きとうもろこしととうもろこしのひげをいれて5分煮だします。
茶こしなどを使い、実とひげを取り除いたら完成です。
粗熱をとって冷蔵庫で冷やせば、夏場でも美味しくいただくことができますよ。
とうもろこし茶は楽天やamazonで買える?おすすめ〇選
とうもろこし茶が近場のスーパーで見つからないというときには、ネット通販がおすすめです。
種類も豊富で、定期便で毎月毎週届くように設定することもできるので便利ですよ。
おすすめのとうもろこし茶についてご紹介します。
やすらぎ気分のコーン茶
ポッカサッポロが販売しているペットボトル500mlタイプのコーン茶です。
食物繊維が1000㎎配合、無糖、ノンカフェインで、さらに美味しいと人気の商品です。
最近はスーパーで見かけることがあまりないですね。
さらに、ペットボトルタイプなので重さもあるため、ネットで購入するとラクに自宅まで配送してくれます。
香りがすごくよく、甘味はほんのり優しい甘さ、さらにカロリーもゼロなので、妊娠中の方にも人気です。
コーンの風味が強めなので、コーンの味わいを強く感じた方にもおすすめです。
詳しくはこちらからどうぞ。
無印良品 国産とうもろこし茶
無印良品が販売しているとうもろこし茶も人気が高く、多くの方が親しんでいます。
近場に無印良品のお店が無い場合でも通販で購入することが可能です。
小さな小分けタイプのティーバッグで、お湯を注ぐと部屋中に香ばしい香りが広がります。
また、北海道産のとうもろこしを使用しているため、安心して飲むことができるというのも人気のポイントです。
とうもろこしの風味はほんのりとしていて、甘さも控えめで飲みやすいです。
詳しくはこちらからどうぞ。
大象 韓美茶 コーン茶
原産国は大韓民国で、大象ジャパンが販売しています。
Amazonランキングではコーン茶部門で第1位!(2019年5月現在)
水出しや煮出しができるティーバッグタイプです。
農薬や化学肥料を一切使わずに栽培したとうもろこしを使って作られており、安心して頂けます。
韓国に旅行などで行ったときに飲んだ本場のコーン茶の味に近いと評判が高い商品。
ホットよりも、アイスの方がとうもろこしの甘味や香ばしさをより感じることができるようで、アイスで飲みたいという人にもおすすめです。
また、パッケージもチャック式なので、コーンの風味が逃げずに美味しくいただくことができます。
詳しくはこちらからどうぞ。
まとめ
ノンカフェインでカロリーゼロ、さらに嬉しい効能がたくさんつまったとうもろこし茶の魅力が、少しでも伝わったでしょうか?麦茶や緑茶以外にも、身近に美味しい日常で飲めるお茶はたくさんあります。
そのひとつであるとうもろこし茶、甘さや香ばしさもあり、和食にも合うので、おうちで常備飲料としておいてみてくださいね♪